風と音と匂い

暁(あかつき)のブログ

マフラーインプレッション

野暮用でデパートの中をうろついていたら、サンタさんの衣装を着た男性があっちへ行ったりこっちへ行ったりしているのを見て、

「お仕事大変だな」

と思ってしまった暁には、もう子供のような純粋さは残っていないんでしょうか。(笑)


さて、マフラーを交換してから200kmほど走りましたので、インプレッションを書いてみたいと思います。

まず、冷間始動ですが、静かです。
赤3号では冷間始動のファーストアイドル2,000rpmでかなり大きな音で、Dに入庫した際に頼んでもいないのにファーストアイドルを1,800rpmに変更されたなんて逸話がありましたが、ハチではそれはなさそうです。
もちろんアイドリングが落ち着いた後の音量よりは少しだけ大きいですが、ほとんど気になりません。
タイコの中身がストレートではないんでしょうかね~?

暖機が済んだ後のアイドリングは本当に静かです。
オーディオかけてればエンジンかかってるのかかかってないのか判別できないレベル。
だってエンジン音より音量は小さいくらいですから。
静かに響くような感じで、アイドリングでの質感は赤3号より高いですね。


窓を開けて走り出すと、拍子抜けするくらい音量が小さくてビックリします。(苦笑)
いわゆる「鳴き」もほとんど聞こえません。
これ、ホントにあそこの製品?って我が耳を疑っちゃいます・・・。

でも、アクセルオフの時の音がカッコいい。
言葉ではすごく表現しにくいんですが、アクセルオフの時って低周波の音が「ボーーー」っと出やすくて、純正ってそれをうまーく消してるんですが、このマフラーは低周波の音は完全に消していて、でもだからと言って全く音がしなくなるわけでもなくて、ゆっくり息を吐いているような音がします。


そしてそろそろと回転を上げていくと、赤3号よりレンジが1,000rpmほど上なことに気付きます。
赤3号では3,000rpmからおいしいところが始まって、せいぜい5,000rpmそこそこで先細りになっちゃうんですが、ハチは3,000rpmではまだ眠い音しかしません。
4,000rpm、いや、欲を言えば4,500rpmは回して聴いてあげたい感じです。
パワーばかりではなく、音さえも高回転エンジンです。(苦笑)
そして赤3号では段々音が消えてしまう6,000rpmでも衰えることなく、音が高鳴っていきます。
これは気持ちいい♪

ピークの時の音は赤3号のような派手な音はしませんが、ピークの音が長続きするのは最高に気持ちいいです。


パワー感についてですが、やはりメインパイプが細くなっているだけあって、下のトルクが増えて、上の突き抜け感が減ったって感じですね。
サーキットバンバン行く人向けではなさそうですが、街乗りが大半の人にはいい選択かもしれません。
正直、暁には残念ポイントです。
あと、取り付けの際の話ですが、純正でついているマフラーアースも取り付けられません。
これも数少ない残念ポイントの一つですね・・・。


ここまでの印象では、ハッキリ言ってやっちまった感が漂っていました・・・。

が、このマフラーが本領発揮するのは窓を閉めている時でした。
窓を閉めていると、踏んでいる時の音がハッキリと耳に伝わってくるんです。
アクセルオフの時の微妙な息づかいみたいな音は聞こえにくくなりますが、踏むと4,000rpmでも十分楽しめる音が聞こえます。
これはまさに暁が求めていた純正の延長線上にある音。
ハチの生まれ持った静粛性がここで効いてきているような気がします。
そして上まで回した時の突き抜けるようなスカッとした音。
アクセル踏んでる高揚感と重なって凄まじい気持ちよさです。
赤3号の途中で終わっちゃう音とは雲泥の差です。
いや~、ヤバい。こりゃ虜になっちゃう。
空吹かしや6,000rpm以下では味わえない気持ちよさが、ハチにだけ許された特権。
9,000rpmまで回るエンジンにしてくれてありがとう、Mさん。


最後に少しだけ気になるところ。
やっぱり6気筒の赤3号と比べると、粒が粗い音がします。
無印号用のを聴かせてもらった時にも同じように思ったので、4気筒やREではしょうがないのかもしれませんね。
エキマニを変えれば多少は良くなるかもしれませんが、その前に触媒をどうにかしたい。
触媒を変えればもう少し分かりやすい音になりそうな気がする。

あ~、サンタさん、暁にハチ用のスポーツ触媒くれないかなぁ。(笑)


それにしても、ハチの運転ってホント引き出しが多くて乗る度に感心しちゃう。
街中を渋滞にはまりながらマッタリ走ってても静かで音楽よく聞こえたり、山道をちょこっととばしてみても暁には手に余るくらいオンザレールだったり。
いいクルマだと思う。マジで。